第2回楽都仙台と日本のジャズ史展 | kumac's Jazz

第2回楽都仙台と日本のジャズ史展

 

 

 仙台の老舗のデパート藤崎で昨年から開催されている展示会です。本当は、定禅寺ストリートジャズフェスティバルの開催時期に合わせて企画だったのでしょうが、昨年に引き続き今年も本家の定禅寺ストリートジャズフェスティバルが中止となり、ちょっと淋しい企画になりました。

 

 とりわけ仙台がジャズにゆかりのある街とは思えないのですが、「楽都」という銘を打つからには何か音楽との関連で秀でたものが街にあるのかなと考えると仙台クラシックフェスティバルもあるからでしょうか。kumac の一番の音楽に関した思い出は、正式な名称は忘れましたが、アジアの民俗音楽祭があったと思うのです。記憶ではチベットのあの長いホルンのような低音が響く音楽をひたすら聴いた思い出があります。

 一番は、昔から仙台は「学都」と言われていたので、それをもじったのでしょう。

 

 どこの街にも音楽は満ちあふれているわけです。

 

 本題です。藤崎からの案内のはがきには、

 

 1 仙台での開催を中心としたジャズコンサートのポスター、フライヤーなど展示

 2 写真家「南 達雄」氏によるジャズサックス奏者「阿部 薫」のオリジナル写真を展示

 3 「ブルージャイアント」コラボ酒・書籍などの販売

 

 と書いてありました。kumac は昨年、この企画を知ったときにはもう期日が終わっていて見に行けませんでした。今年は家にある物の大がかりな整理をしていたら、昔観に行ったジャズのコンサートのチケット幾つか出てきたので、懐かしいなと思い、自分が良くジャズコンサートを仙台に観に行っていた頃のことをもっと知りたくて出掛ける気になった次第です。

 

 上記1番目の仙台関係の展示は、コンサートのチケット、ポスター、パンフレット(フライヤーはなかった気がする、ってポスターとフライヤー(チラシ)の違いって大小の違いかな?)。ジャズ喫茶の燐寸、仙台でのジャズに関する出来事(コンサート等)の年表。戦前のジ仙台でのジャズに関する資料(新聞、チラシ等)。ジャイブ・ユニティ・ジャズ・オーケストラに関する資料。などなどでした。

 ポスターの約半分は仙台以外の東京や札幌などで開催されたときのものでした。コレクションしていた方が実際に観に行って求めてきた物だと推測しました。仙台でのコンサートのものと区別されて無くランダムに展示されていたので、ちょっと kumacのように過去の自分探しをして思い出に浸ろうとするときに、あれこんな人(例えばコルトレーン)が仙台に来たっけ?となって少々頭が混乱しました。

 多分、仙台視点での展示を考えた場合は、年表を縦軸にしてポスターやチケットを関連付けたらもっと良かったと思います。若い方でジャズを聴き始め、過去の偉大なジャズメンのことに興味が湧いた方が見たときに、仙台にもこんな凄いミュージシャン(デューク・エリントン、カウント・ベイシー、マイルス・デイビス等)が来たんだと直ぐに思えるのかなと思いました。

 

 kumac 的には ジャズ喫茶 Jazz & Now のあのレコードを入れる袋が展示されていて感慨深いものがありました。

 

 最後に、kumac の手持ちのチケットです。1975年のキース・ジャレット・クヮルテットのものです。会場は、市民会館(大ホール)と書かれていますが、実際は仙台市市民会館小ホールです。記憶が曖昧なのですが、この日は宮城県民会館でハービー・ハンコックのコンサートもあったような記憶があります。客の入りが悪かったので小ホールにしたのでしょうか。当時、ヘッドハンターで大ヒットのハービー・ハンコックとあのインパルス時代のとてもスピリチュアルなキースのカルテットでは人気では雲泥の差があったのは致し方ありません。

 kumac はキース・ジャレットで最も好きな時期です。アンコールのインデアン・フォーク・ソングの響きが今でも忘れられません。